▶技術士とは

 技術士とは,登録を受け,「技術士」の名称を用いて,科学技術(人文科学のみに係るものを除く)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項について,計画,研究,設計,分析,試験,評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く)を行う者をいいます.

 「技術士」は,「技術士法」にもとづいて行なわれる国家試験(技術士二次試験)に合格し,登録した人だけに与えられる称号です.国はこの称号を与えることにより,その人が科学技術に関する高度な応用能力を備えていることを認定することになります.

 なお,技術士および技術士補は,技術者倫理を十分に遵守して業務を行うように法律によって義務が課されています.また,社団法人日本技術士会では技術士倫理規定を定めています.

 技術士が企業に勤務している場合は,その所属する企業の業務を行います.企業に所属していない自営の技術士は,顧客の求めに応じて技術コンサルティング業務(研究・開発・設計・評価など,および,その指導やアドバイス,品質や効率の改善指導,プロジェクトの計画策定や監理,事故の原因調査や損害査定など)を行います.

 技術士を利用することにより以下の効果が期待されます.

◎必要に応じた専門技術・ノウハウなどを取得することができます.

◎客観的,且つ広い視野からの改良点に関する指摘を得ることができます.

◎プロジェクトの効率的,経済的遂行が可能になります.

◎学会等における講演などを通して技術的なアピールが可能となります.

◎官庁,金融機関からの支援を得やすくなります.

◎その他